製品情報
「INCHEM TOKYO 2023」に出展
大気中からCO2を回収するDAC用セラミックスを日本初出展
2023年09月07日
日本ガイシ株式会社（社長：小林茂、本社：名古屋市）は、9月20日（水）から22日（金）まで東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催される化学・プロセス産業用プラント・エンジニアリング分野の総合展示会「INCHEM TOKYO 2023」に出展します。大気中の二酸化炭素（CO2）を直接回収するダイレクト・エア・キャプチャー（DAC：Direct Air Capture）用セラミックスを日本で初出展します。
INCHEM TOKYO 2023は「カーボンニュートラルを目指すあなたに」をテーマとして開催されます。当社はDAC用セラミックスのほか、CO2の回収・有効利用・貯蔵（CCU・CCS）などに活用できるサブナノセラミック膜や、バイオマスを用いたエタノールや化学品の開発・製造プロセスに寄与するセラミック膜「セフィルト」などのカーボンニュートラルに貢献する製品群を展示します。
INCHEM TOKYO 2023概要
| 会期 | 2023年9月20日（水）～22日（金） |
|---|---|
| URL | INCHEM TOKYO 2023 |
日本ガイシウェブサイト
日本ガイシINCHEM TOKYO 2023 ONLINE
※
DAC用セラミックス
サブナノセラミック膜
産業用機器・装置製品サイト
- ※オンライン展の閲覧には、INCHEM TOKYO 2023への来場事前登録が必要です。
当社グループ社員による講演概要
| 日時 | 2023年9月22日（金）10:40～11:30 |
|---|---|
| 場所 | 東京ビッグサイト東1ホール 出展者セミナー第1会場 |
| テーマ | 高機能グラスライニングの紹介とその製品展開 ～カーボンニュートラルとデジタル社会に向けて～ |
| 講演者 | NGKケミテック株式会社 製造技術統括部 開発部 釉薬開発課 課長代理 後藤秀樹 |
出展内容
出展製品
DAC用セラミックス、サブナノセラミック膜、各種産業用セラミック膜、グラスライニング製品、NAS電池、亜鉛二次電池「ZNB」ほか
DAC用セラミックス
DACとは、大気中に含まれるCO2を直接吸着・吸収し回収する技術です。2050年には約10億トンのCO2がDACにより処理される見通しで、カーボンニュートラルに貢献する技術として注目されています。大気中に含まれるCO2濃度は約0.04パーセントと非常に低いため、CO2を大量に吸着・吸収させるには大量の大気を効率よく処理する必要があります。
日本ガイシでは、自動車排ガス浄化用セラミックスで培ったセラミック製ハニカム構造体の技術を応用し、DAC向け吸着材に求められる「コンパクトかつ表面積が大きい」「圧力損失が低い（大量の空気を効率よく処理できる）」などの特長をもつDAC向けハニカム構造吸着材を開発中です。ブースではDAC用セラミックスとともに、DACの仕組みや本製品に生かされている当社のコア技術などを紹介します。
サブナノセラミック膜
サブナノセラミック膜は、セラミック膜の中でも、特に細かいサブナノ※クラスの細孔をもつ分離膜です。混合物から特定の気体や液体を分子レベルで分離することができるため、混合ガスからCO2のみを分離することでCO2の回収・有効利用・貯蔵（CCU・CCS）などに活用できます。従来の方式よりも省エネルギー、低コストの分離プロセスの実現に貢献します。
- ※サブナノ ： 1ナノ（10億分の1）メートル以下。1ナノメートルは0.000001ミリメートル。
各種産業用セラミック膜
「セフィルト」は、濃縮や不純物除去などの固液分離に用いられている産業用のセラミック膜です。耐食性、耐熱性に優れたファインセラミックスを使用し、有機膜が対応不可の領域・用途でも安定的に利用できます。世界的なカーボンニュートラルの流れを受け、化学メーカー各社では微生物による発酵を利用した化学品の製造開発が進んでいます。微生物と培養液の分離にセフィルトを活用することで、効率的なプロセスの実現に貢献します。
「セラレックシステム」は、独自のセラミック膜を用いた高温ガス集じん装置です。ガス中の有価物などの粉体を高効率に回収できるうえ、ガスを冷却することなく高温で処理できるため、システムの簡略化やコスト・CO2の削減が図れます。近年では、バイオマスのガス化プロセスへの活用も増えています。バイオマスのガス化は、合成燃料の製造やガスエンジンによる発電などさまざまな用途へ応用できることから、カーボンニュートラルに資するエネルギー源として期待されており、セラレックを適用することで、プロセスの効率化が可能となります。
以上