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工場低温排熱を使った省エネビルへの取り組みが「2023年度(令和5年度)省エネ大賞」を受賞
2023年12月18日
日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)はこのたび、株式会社日建設計(東京都千代田区)、鹿島建設株式会社(東京都港区)、株式会社トーエネック(名古屋市)、パナソニックEWエンジニアリング株式会社(大阪市中央区)と共同で、一般社団法人省エネルギーセンターが主催する「2023年度(令和5年度)省エネ大賞」省エネ事例部門において、資源エネルギー庁長官賞(業務分野)を受賞しました。
省エネ大賞は、事業者や事業場などで実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品・ビジネスモデルを表彰するものです。
このたびの受賞は、名古屋事業所(名古屋市瑞穂区)内の事務・厚生棟「瑞穂E1棟」での工場低温排熱を使った省エネビルへの取り組みが評価されたものです。瑞穂E1棟には、隣接工場から排出される従来は未利用だった低温排熱を、季節・週・昼夜で負荷変動する空調や給湯の需要に応じて利用するシステムが設置されています。2020年の竣工以来、エネルギー利用効率と排熱利用量の向上に向けたシステムの運用改善に継続して取り組んだ結果、2022年度に、基準一次エネルギー消費量※1に対し52.2%削減した一次エネルギー消費量での運用を可能とし、「ZEB Ready(ゼブレディー)」※2を達成しました。工場低温排熱を活用して事務・厚生棟の省エネを実現した優れた取り組みであるとして、今回の受賞に至りました。
瑞穂E1棟は、サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)※3に採択されているほか、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)の最高位であるSランク認証※4を取得しています。
NGKグループは2021年4月に策定した「NGKグループ環境ビジョン」で、2030年度のCO2排出量を2013年度に比べ50%削減し、2050年までにネットゼロを目指すことを掲げています。目標実現のためカーボンニュートラル戦略ロードマップを策定し、実現のための戦略の一つとして低温排熱回収などの省エネ強化にも取り組んでいます。当社は今後もエネルギーの効率的な利用を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
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※1基準一次エネルギー消費量
設備ごと、地域ごと、室用途ごとに定められる基準となる標準的な一次エネルギー消費量。瑞穂E1棟の延床面積と運用時間を考慮した基準一次エネルギー消費量は、25,749GJ(ギガジュール)。 -
※2ZEB Ready(ゼブレディー)
基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物。 -
※3サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)
省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとなる住宅や建築物の開発プロジェクトを国土交通省が公募し、採択された事業に整備費などの一部を補助し支援するもの。
名古屋事業所の「瑞穂新E1棟」が 「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択
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※4建築環境総合性能評価システム(CASBEE)
建築物を環境性能の面から評価し格付けする手法。省エネや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建築物の品質を総合的に評価する。
名古屋事業所の「瑞穂E1棟」が建築環境総合性能評価システム(CASBEE)最高位のSランク認証を取得
瑞穂E1棟概要
所在地 | 名古屋市瑞穂区須田町2-56 |
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建物面積 | 2,569平方メートル |
階数 | 地上6階 |
延床面積 | 11,961平方メートル |
用途 | 事務所、食堂、診療所ほか |
竣工 | 2020年10月 |
瑞穂E1棟の省エネシステムの概要
以上