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低レベル放射性廃棄物

低レベル放射性廃棄物処理設備の
設計・保守でエネルギー生産を支える

低レベル放射性物質を含む廃棄物処理のプロセス

人間の活動には廃棄物がつきものです。原子力発電所でも例外ではありません。
作業着や養生シートなどの消耗品に加えて、定期点検で交換した部品やフィルターなどの廃棄物が発生します。病院や研究機関でも放射線管理区域から出る廃棄物が増加しています。
いずれも低レベルながら放射性物質が含まれるので、ルールに則った適正な処理が求められます。それにはまず、放射性物質を外部に漏らさない処理設備で、焼却、溶融、圧縮し、廃棄物を最大限コンパクトにする処理が欠かせません。

日本ガイシは、全国の原子力発電所に低レベル放射性廃棄物処理設備を設計のうえ納入し、保守点検を担当しています。これまで培ってきた加熱技術とフィルター技術を生かしたプロセスエンジニアリングです。

原子力発電所に不可欠な廃棄物適正処理

原子力発電所ではさまざまの低レベル放射性廃棄物が発生します。
作業着や養生シートなどの可燃物をはじめ、定期点検時には交換した配管、断熱材、換気用フィルター、ガラスなどの不燃物、そして洗濯排水や油のような液体廃棄物もあります。
こうした低レベル放射性廃棄物については、保管や管理を容易にするために、発電所内で容量をできる限り小さくする処理を行います。廃棄物の適切な低容量化は、原子力発電所の円滑な運転に欠かせない作業です。

廃棄物の7~8割をしめる可燃物は焼却炉で焼却します。油も焼却します。
不燃物は高周波溶融炉で溶融したり、高圧でプレスしたりして、低容量化をはかります。
焼却炉や高周波溶融炉から発生するガスは、組み込んだセラミックフィルターで完全にろ過して除塵し、処理します。
液体廃棄物である洗濯排水も、水処理用セラミックフィルターでろ過して放射性物質を取り除きます。

日本ガイシ、一貫した安全思想でシステムを設計・運用

処理設備は、放射性物質を決して外部に漏らすことがないよう、システム全体として入念な安全設計思想で貫かれています。

低レベル放射性廃棄物処理設備

ライター

古郡 悦子ふるこおり えつこ

科学技術ジャーナリスト

東京大学理学部化学科、教養学部教養学科を卒業。製薬会社に勤務するかたわら、科学雑誌に記事を書くようになり、研究者や技術者を取材するワクワク感にはまった。以来、科学・技術とその周辺について記事執筆、調査、企画、編集などを手がける。MIT科学ジャーナリズムフェロー、サイテック・コミュニケーションズ創業メンバー。

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