技術職に挑戦する喜び
障がいと向き合いながら、
自分らしく働く
障がい者採用で入社した社員は、
入社後にどのような挑戦、
学び、そして成長を
経験しているのでしょうか?
同じ部署で働く先輩と後輩社員に、
その体験について話を伺いました。
2018年新卒入社 / 理工学部卒
製造技術2部 加工・検査技術G
視覚障がい
製造技術1部検査・解析技術Gに配属。入社3年目で現在の部署に異動し、製品検査の自動化に従事。同時に部内の業務処理の自動化を推進するDXにも携わる。入社7年目に主任へ転換。
2024年新卒入社 / 情報科学部卒
製造技術2部 加工・検査技術G
視覚障がい
外観検査技術開発の業務に従事。粘り強く、前向きな性格が持ち味。寮生活を送りながら、早く一人前になれるよう奮闘中。
Question 01
たくさんの企業がある中で、どうして日本ガイシを選んだのですか?
その理由やきっかけをお聞かせください。
M.M
業界は絞らず、メーカーの技術職ということを軸に就職活動を行っていました。ハンデがある分、できること・できないことがあるという自覚はあったので、会社説明会のたびに最後に時間をいただいて「視覚障がいがありますが働けますか」と聞いていました。人事の方の反応を伺いつつ、各社のサポート体制などを聞き、自分の知識を生かして働ける環境を探していました。
日本ガイシは、私が志望した技術職での就業に向けて、どのような配慮が必要か積極的に検討してくれたり、各部署を回って私が働けそうなところを選定してくれたりと、寄り添ってくれたことが印象に残っています。
O.K
私は「働きやすい環境」ということを一番重要視して、会社選びをしていました。「働きやすい」というのは、弱視の自分にとって使いやすいツールが導入可能で、自分の能力を最大限に発揮できるか、ということです。日頃からパソコン作業では大きなディスプレイを使い、拡大ソフトを導入していたので、「そういったものが使えますか?」と聞いたところ、すでにさまざまなツールの導入事例があったこともあり「いろいろな配慮をどんどんしていきますよ」と答えてくださったことを覚えています。
実際に、電動昇降デスクやモニターアームなど、業務で必要になって導入を依頼したツールは全てご用意いただきました。作業に集中して取り組める環境で、毎日が充実しています。
Question 02
日々の仕事内容について教えてください。
また、仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
M.M
加工・検査技術Gでは、自社製品の外観検査や計測技術の開発を行っています。私はその中で、NOxセンサにおける検査の自動化を、ハードとソフトの両面から取り組んでいます。仕事で大切にしていることは、現状の的確な把握と、正確な言語化によるコミュニケーションの最適化です。これは子どもの頃からの習慣でもあるのですが、「こういうことに困っている」「こうしてもらえると助かる」となるべくはっきり伝えるようにしています。適切な意思表示ができると、相手が戸惑うこともなくなり、業務が円滑に進むと考えているからです。
また、最近は他部署からの相談を受けて自ら改善案を提案する場面が増えています。新しい問題に対しても、先輩方が取り組まれた過去事例を参考にしながら、効果的な取り組みを提案できるようになってきました。
O.K
私はAIを使った検査技術の開発を担当しています。出来上がった製品の画像に対しAIを用いて良品か不良品かを判定するシステムで、いろいろな製品に応用できないか検討している最中です。パソコン作業が中心となるので、導入いただいた電動昇降デスクやモニターアーム、拡大ソフトを重宝しています。
仕事では、何事も「まずはやってみよう」ということを心がけています。これは日本ガイシの社風でもあり、私も常に意識していることです。
入社後の配属先や業務内容は、適材適所の配属となるように、選考の中でやりがいや今後の希望などさまざまなことを確認し、検討しています。相互理解が最も大事だと考えていますので、自身の考えや配慮してほしい事、不安に思っている事は何でもご相談ください。
採用担当
Question 03
これからのキャリアで達成したいことや、
目標としていることをお聞かせいただけますか?
M.M
私は入社時に検査・解析技術グループに配属され、その後は加工・検査技術Gへと異動し、複数の視点から自社製品に触れる機会を得ました。現在はAIを含む最新技術についても学んでおり、知識の蓄積を実感しています。
今後は、チームをリードしていく存在へとステップアップしたいと考えています。優秀な同僚たちの能力やモチベーションを、より向上させられる存在になりたいですね。
先輩を見ていると、知識量はもちろんのこと、育てる力に憧れを抱きます。例えば、私が何かを相談すると答えを言わず、的確なアドバイスで導いてくれます。私が考えること、答えへたどり着くことの手伝いをしてくれるといいますか。私もメンバーの成長を促せるような指導力のある先輩になりたいですね。
O.K
現在は入社して半年の状況で、先輩が教育係として付いてくださっています。ですので、独りで作業できる場面を増やしていくことが当面の目標です。そのためには、技術的な知識と並んで、仕事を円滑に進めるコミュニケーション力の向上が必要だと考えています。教育係の先輩と働いていて、優れたコミュニケーションはチーム全体の生産効率を高められると学んだからです。
例えば、報告会議で使用する資料を作成する場面では、読んだ人が内容を正しく把握できるように、簡潔に要約し効果的に伝達することを大切にしています。意識的に取り組んだ結果、今では資料作成の時間も短縮でき、自分の成長も感じています。今後もコミュニケーションを取る相手を意識して、チーム全体の効率化に貢献できるように精度を高めていきたいと思います。
当社の経営方針では、人材育成を大切な取り組みの一つと掲げています。
新しい環境で経験を積むためのローテーション制度や社内公募制度、新しい学びが得られる多種多様な研修制度など、キャリアアップやスキルアップをしたいと願う方を後押しするさまざまな制度を設けています。
採用担当
Question 04
「配慮が手厚い」と口を揃えるお二人ですが、
具体的にどのような配慮を受けたのかについてお聞かせください。
M.M
働きやすい職場へ改善するということについて、会社全体で取り組む意識が強いと感じます。以前、私たちのオフィスと食堂をつなぐ外階段が、全て同じ色のタイルで覆われていたために段差が認識しづらく、坂道に見えてしまうという問題がありました。そこで、上司に問題提起したところ、社内設備の担当部署の方と共に改善に乗り出してくれました。現場を私と一緒に見てもらい、段差が分かるように色のついたテープを貼るという施策で対応することになり、今では安心して階段を使えています。
O.K
私のデスクでは、パソコンディスプレイを近くで見ることのできるモニターアームや電動昇降デスクなどを導入してもらっており、体に負担のかかりにくい姿勢で作業ができています。導入審査の厳しい社外ソフトも、早々に導入してもらえました。
また、3階建ての独身寮では、玄関から一番近い部屋にするという対応をしてもらえています。業務へ直接的に関わらない細かいところまで配慮いただいて、とても感謝しています。
環境整備は時に大掛かりな工事に発展することもありますが、決して特別なこととは考えていません。社員の安全を守る事が第一であり、安心して長く働いていくために必要なことであれば、それは結果として多くの社員の安全を守る事に繋がっていくと考えています。特別な配慮と思わず、困っていることがあれば声に出してほしいと思っています。
採用担当
Question 05
最後に、挑戦を考えている方々にメッセージをお願いします。
お二人からのエールをお聞かせください。
M.M
私は「まずはやってみる」という精神で業務環境の改善に自ら進んで取り組んできました。ですから、「障がいがあるからできない」と諦めずに、問題意識を持ったなら行動を起こすことが大切だと思います。ぜひ、皆さんにも積極的に自分の意見を発信してほしいですね。最近は女性の活躍推進もあり、日本ガイシなら自分次第で働きやすい環境をつくっていけると感じています。製品も多種多様で、チャレンジ精神のある方にはとても働き甲斐のある会社だと思いますよ。
O.K
自分が「どうしたらより働きやすい職場を構築できるか」を考え、自ら声を上げてその環境をつくっていくという意識があれば、日本ガイシはその声を必ず受け止めてくれます。今は新規事業の立ち上げが求められており、全従業員から新商品のアイデアを募集しています。やる気のある人、挑戦したい人にとても向いている環境だと思います。
大学で学んだ知識を生かして業務を進めており、日本ガイシの成長に大いに貢献してくれています。また、スキルの向上にも積極的に取り組んでおり、その姿勢は非常に頼もしいです。障がい者の方と一緒に働く経験がなかったため、最初は不安もありましたが、今では「どうしたらより良い仕事ができるか」をお互いに提案し合える関係になっています。
これからも共に成長していきましょう。
製造技術2部
グループマネージャー
N.T
※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。
あなたの情熱と可能性を日本ガイシで共に広げていきませんか。
当社は、障がいの有無を問わず、多様性を尊重し、さまざまな人が活躍できる職場に整えることを人的資本経営方針で定めています。もし、あなたが環境面において不安に感じていることがありましたら一緒に解決策を探していきましょう。障がい者専用の相談窓口「障がい者サポートデスク」もありますのでそちらに相談することも可能です。
採用担当