第1話
サブナノセラミック膜
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網戸の穴の100万分の1!?
ミクロの穴で気体をふるいにかける
「サブナノセラミック膜」
ミクロの穴で気体をふるいにかける
「サブナノセラミック膜」
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アキ
ねぇお父さん。結局お父さんの会社って何してんの?
![食事をしながら、父の名刺を手に取って見ているアキの様子](../images/s.gif)
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父
せやから、今やっとるのは
サブナノセラミック膜や〜言うてるやろ〜。
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アキ
なんなの、その、…サブなんとか…ミックスって。
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父
う〜ん。簡単に言うと…網戸やな。
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アキ
あ、網戸?
![食卓からリビングにいる父に向かって話すアキの様子](../images/s.gif)
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父
網戸は風は通してくれるけど、虫は入れないやろ?
サブナノセラミック膜もあんな感じで、
大きさの違うものを一瞬で選別してくれる製品なんや。
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アキ
へ〜〜。え、それのどこがすごいの?
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父
ふっふっふ…聞いて驚け! 網戸の穴は大体1mmくらいやけど、このサブナノセラミックの穴はなんと、1ナノメートル以下なんや!!
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アキ
ええ〜〜っ!? …………1ナノメートルってどんくらい?
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父
知らんのか〜い!1mmの100万分の1や!
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アキ
うわ、それはすごい!
![こきに含まれる飛沫のサイズ、0.0001ミリメートルと、サブナノセラミック膜でシーオーツーをふるいわける「あな」のサイズ、0.4ナノメートルの大きさを比較した図](../images/s.gif)
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父
この小さくて見えない孔に気体を通すと、特定の分子、たとえば分子のサイズ差がわずか0.05ナノメートルしかない、メタンと二酸化炭素を正確にふるい分けることができる。ま、「分子レベルのふるい」っちゅうわけや。
![高濃度シーオーツーを含むガスがセラミック製の基材の緻密な膜層を通り、シーオーツーを主体とするガスと、シーオーツーが除去されたガスにふるいわけられる様子を表す、「サブナノセラミック膜」の解説図](../images/s.gif)
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父
メタンガスを効率的に取り出すこともできるし、分離した二酸化炭素は地下に貯めておけば、カーボンニュートラルにもなるんやで。
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アキ
だから「未来にいいことしてる」…か。 ナルホドね。
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父
かっこええやろ?
![リビングから、食卓のアキに向かって話しかける父の様子](../images/s.gif)
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アキ
うーん、ちょっとだけね! (笑)