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1997年4月号/静電気がわからない

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静電気がわからない
空飛ぶ電気くらげ

[実験監修]
米村傳治郎 (サイエンスディレクター)
※監修者の役職は掲載当時のものです。

[企画制作]
日本ガイシ株式会社

棒の動きに合わせてフワフワと飛ぶ不思議な物体。海の中をただようクラゲのように見えることから、「電気クラゲ」と呼んでいます。

もちろん「飛ぶ」のは静電気の反発力のしわざ。軽いクラゲの重量に、静電気の反発力がまさるからです。絶縁体をこすると電気が生ずることは、古くから知られていること。琥珀(こはく)を表すギリシャ語が元になり、エレクトロン(電子)の言葉ができたほど。摩擦によって絶縁体の中の電子がはぎ取られ、それが一方に移ることによって、電気が生じ(摩擦電気)、絶縁体にとどまる(静電気)。
そこまではわかっているが、では、なぜ摩擦によって電子がはぎ取られ、他方に移るのか。調べていくと「よくわかっていない」という記述にぶつかる。どうも決定的な説明はなされていない。マクロな電磁気学的説明では不可能なようで、ミクロの科学、量子力学的な解明が待たれているようだ。

電気クラゲから始まる「なぜ」。そこに科学する心への入口が待っています。

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