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2012年6月27日
日本ガイシ株式会社

波長制御乾燥システムを開発

乾燥時間を半分以下に短縮、高いエネルギー効率を実現

日本ガイシ株式会社(社長:加藤太郎、本社:名古屋市)はこのほど、溶液が塗布されたフィルムや箔などの乾燥時間を従来の方法に比べて半分以下に短縮し、乾燥炉のエネルギー効率を大幅に高める波長制御乾燥システムを開発しました。

リチウムイオン電池やキャパシタの電極板、セパレータなどの乾燥工程で使用されるこのシステムは、塗布された溶液中の溶剤の蒸発に有効な特定の波長の赤外線を選択的に照射することで、乾燥に要する時間を従来の方法に比べて半分以下に短縮でき、乾燥炉のエネルギー消費量を大幅に削減することができます。また、乾燥炉内を低温に保つため、発火の恐れのある溶剤や熱に弱い樹脂系のフィルムにも適用できるほか、乾燥炉の設置スペースを半減させることもできます。

フィルムや箔などに塗布された溶液を熱風で乾燥させる従来の方法は、乾燥時間が長い上、膨大な加熱エネルギーが必要で、エネルギー効率が低いという問題がありました。また、近赤外線ランプヒーターや遠赤外線ヒーターで乾燥させる方法は、ヒーター本体を高温にする必要があるため、発火の恐れのある溶剤や熱に弱い樹脂系のフィルムの乾燥には向いていませんでした。

当社が独自に開発した波長制御乾燥システムは、塗布された溶液中の溶剤の蒸発に有効な特定の波長の赤外線を選択的に照射する、今までにない新たな乾燥システムです。照射したエネルギーが直接的に溶剤の蒸発に使われるため、乾燥に要する時間を従来の方法と比べて半分以下に短縮でき、乾燥炉のエネルギー消費量を大幅に削減することができます。

従来の熱風やヒーターで乾燥させる方法と比べて以下の特長があります。

  1. 乾燥時間を50~70%短縮できる。
  2. 乾燥炉のエネルギー消費量を30~50%削減できる。
  3. 乾燥炉内を100度以下に保つ低温乾燥が可能なため、発火の恐れのある溶剤や熱に弱いPET(ポリエステル)フィルムなどの乾燥にも適用できる。
  4. 乾燥炉の長さを50~70%短くできるため、設置スペースを大幅に削減できる。
    同じスペースであれば、従来の乾燥方法と比べて生産能力を2~3倍にできる。

このシステムはこのほど、リチウムイオン電池の電極板の乾燥工程に採用され、お客さまの量産ラインで間もなく稼働を始める予定です。さらに、キャパシタの電極板やセパレータ、薄型ディスプレーのフィルムやシートなどの乾燥工程にも適用が拡大しています。

波長制御乾燥システムを搭載した乾燥試験炉

波長制御乾燥システムを搭載した乾燥試験炉

当社は印刷・塗布・乾燥工程の製造コストを大幅に低減できるこのシステムを、今後の成長が期待されている、印刷技術を応用して電子回路などを製造するプリンテッド・エレクトロニクス分野に展開していく計画です。

当社の加熱試験場(愛知県半田市)では、このシステムを搭載した乾燥試験炉を用いて評価試験を行い、実際の効果をお客さまに確認していただくことができます。

お客さまのご要望にお応えしながら、新たな用途の開発と需要の開拓を進め、3年後に売上高30億円、5年後に同100億円を目指します。

以上


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