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2007年02月19日
日本ガイシ株式会社

パッケージ型セラミック膜ろ過装置を商品化

日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)は小規模浄水場向けのパッケージ型セラミック膜ろ過装置を商品化しました。

浄水処理に用いるセラミック膜モジュールとポンプなどの付帯機器を共通ベース上に搭載して一体化することで、小規模浄水場で求められる省スペースと低コストを実現しました。

水道分野では、クリプトスポリジウム(塩素消毒でも死滅しない病原性原虫)対策などの観点から、浄水量1万m3/日以上の浄水場にも膜ろ過浄水設備の導入が進みつつあります。しかし、小規模な簡易水道では自治体の財源確保が難しいため、膜ろ過浄水設備へのコストダウンのニーズが高まっています。

今回商品化したのは、浄水処理に用いるセラミック膜モジュールとポンプなどの付帯機器を共通のベース上に搭載して一体化したコンパクトなパッケージ型セラミック膜ろ過装置です。装置の構造を標準化したことで、設計や設置工事などのリードタイムを大幅に短縮できるほか、現場での基礎・配管工事量なども削減できるため、従来のセラミック膜浄水システムに比べて50〜60%のコストダウンが可能です。

装置の寸法が幅5m、奥行き2m、高さ2.5mとコンパクトなため、従来の浄水設備では設置不可能な狭い用地にも設置でき、用地取得費用の削減や既存の浄水設備を稼動しながらの更新も可能です。また、簡易構造の建屋内に設置できるため、従来の浄水設備に必要であった鉄筋コンクリート構造などの大がかりな建築物が不要になり、建築工事費の大幅な削減も期待できます。客先の要望に応じて、装置を設置するための専用ステンレスパネル式簡易建屋も製作します。

装置1台あたり2〜9本のセラミック膜を使用し、清澄水源で最大540m3/日、汚濁水源で同330m3/日の浄水処理が可能です。受注目標は年間20台で、2009年度にはセラミック膜浄水システム全体で売上高100億円を目指しています。

パッケージ型セラミック膜ろ過装置の概要

パッケージ型セラミック膜ろ過装置

パッケージ型セラミック膜ろ過装置

仕様

1) 膜形式
内圧式モノリス型(蜂の巣状)セラミック膜(孔径0.1μm)
直径180mm、全長1,000mm、膜面積15m2
2) 膜本数
2〜9本/台
3) 浄水量
清澄水源:540m3/日・台
汚濁水源:330m3/日・台
4) 寸法
幅5m×奥行き2m×高さ2.5m

セラミック膜ろ過浄水システムの概要

1. セラミック膜エレメントの特長

  • 化学的な劣化、熱や圧力による変質がなく、寿命が長い。
  • 耐熱性、耐食性に優れ、不純物の溶出がない。
  • 機械的な強度が高く、膜破損がない。
  • 耐薬品性に優れ、薬品洗浄による膜性能の回復が容易。
  • 使用済みの膜は窯業原料としてマテリアルリサイクルが可能。

2. セラミック膜浄水システムの特長

  • 原水の濁度の急激な変動にも安定した処理能力を維持。
  • 沈殿池等が不要なため、狭い用地でも建設が可能。
  • 逆圧洗浄工程も含めた全自動化により無人運転が可能。
  • セラミック膜の寿命が長く、膜の交換頻度が低い。(清澄水源:20〜30年、汚濁水源:15年)
  • 水の回収率が高い。(98%以上)
  • 単位ろ過量あたりのランニングコストが低い。
  • 付帯処理と組み合わせることで、膜ろ過では除去できない溶解性の鉄、マンガン、色度、臭気も除去できるなど、さまざまな原水に対応が可能。

セラミック膜浄水システムの実績

当社は1996年から簡易水道などの小規模浄水場向けにセラミック膜浄水システムを納入してきました。2000年には、浄水システムの大幅なコストダウンと設置スペースの削減を図り、大型セラミック膜(直径180mm、全長1,000mm)を用いた浄水システムを開発、都市部の中・大規模浄水場向けに受注活動を本格化しました。

2006年には、福井県の王子保浄水場に国内最大規模(当時)の膜ろ過浄水システム(浄水量38,900m3/日)を納入したほか、静岡県静岡市の和田島浄水場(同10,000m3/日)と愛媛県今治市の馬越浄水場(同23,600m3/日)でも採用が決定しました。これまでの受注実績は累計で50件を超え、浄水量ベースでは97,000m3/日に上ります(2007年2月現在)。

以上

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