日本ガイシ株式会社

ページ内を移動するためのリンクです。



ここからグローバルメニューです。

  1. ホーム>
  2. ニュース>
  3. 2006年>
  4. 2006年11月22日

ここから本文です。

2006年11月22日
日本ガイシ株式会社

国内最大規模の膜ろ過浄水システムが稼動

日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)は荏原環境エンジニアリング株式会社(社長:小島良三、本社:東京都港区)との共同企業体で福井県から受注、施工してきたセラミック膜浄水システムを完工しました。11月24日に通水式が予定されており、現時点で高分子(有機)膜も含めて国内最大規模の膜ろ過浄水場が稼動します。

今回完成したのは、福井県が進めている日野川地区水道用水供給事業のうち王子保(おうしお)浄水場(越前市大塩町)の浄水設備です。県央に位置する越前市、鯖江市など日野川沿いの3市2町の約53,000世帯に最大で51,900m3/日の水道用水を供給する計画の第1期工事として38,900m3/日分の浄水設備を建設しました。

建設にあたって県では、従来主流であった砂ろ過方式に替わる最新の浄水技術として膜ろ過方式の導入が検討され、代表的な5種類の膜ろ過方式と砂ろ過方式の計6方式が現地実験で評価されました。その結果、安全性や耐久性、ライフサイクルコスト、リサイクル性に優れるセラミック膜ろ過方式の採用が決定しました。

契約年月は2004年11月、契約金額は34億1千万円(税別)。直径180mm、全長1,000mm、膜面積15m2の大型セラミック膜エレメント100本で構成する膜ろ過装置を18ユニット設置し、計1800本のセラミック膜を備えています。この設備稼動により王子保浄水場では、台風等で高濁度(500度程度)の原水の流入が3日間続いても定格水量を安定して供給できます。

11月24日に現地で通水式が行われ、施主である県から飯島義雄副知事、藤原宣章企業局長のほか、受水市町から各首長が出席する予定です。

当社のセラミック膜浄水システムの受注実績は、累計で50件を超え、水量ベースでは97,000m3/日に上ります(2006年10月現在)。今回の実績を足掛かりに、膜ろ過浄水分野におけるセラミック膜のシェア拡大に取り組み、2009年度には売上高100億円を目指します。

NGKセラミック膜浄水システムの概要

セラミック膜は中空糸膜などの高分子膜に比べて、機械的な強度が高く、膜破損がないため、安全な水を供給できるほか、耐久性に優れ、ランニングコストが低いという特長があります。当社が開発した浄水システムは、直径180mm、全長1,000mm、膜面積15m2と直径180mm、全長1,500mm、膜面積24m2のいずれかの内圧式モノリス型(蜂の巣状)のセラミック膜エレメントを使用します。孔径0.1μmの多孔質セラミック膜による精密ろ過で、原水(河川水など)の濁りや大腸菌、クリプトスポリジウム(病原性原虫)などの不純物を除去することができます。

1. セラミック膜エレメントの特長

  • 化学的な劣化、熱や圧力による変質がなく、寿命が長い。
  • 耐熱性、耐食性に優れ、不純物の溶出がない。
  • 機械的な強度が高く、膜破損がない。
  • 耐薬品性に優れ、薬品洗浄による膜性能の回復が容易。
  • 使用済みの膜は窯業原料としてマテリアルリサイクルが可能。

2. セラミック膜浄水システムの特長

  • 原水の濁度の急激な変動にも安定した処理能力を維持。
  • 沈殿池や急速ろ過池などが不要なため、狭い用地でも建設が可能。
  • 逆圧洗浄工程も含めた全自動化により無人運転が可能。
  • セラミック膜の寿命が長く、膜の交換頻度が低い。(清澄水源:20〜30年、汚濁水源:15年)
  • 全量ろ過(デッドエンド)方式の採用で水の回収率が高い。(98%以上)
  • 単位ろ過量あたりのランニングコストが低い。
  • 付帯処理と組み合わせることで、膜ろ過では除去できない溶解性の鉄、マンガン、色度、臭気も除去できるなど、さまざまな原水に対応が可能。

NGKセラミック膜浄水システムの開発経緯

日本国内に現在、約15,000カ所ある浄水場の多くは1950〜70年代に建設され、今後、施設の老朽化に伴う改築や更新需要が増加するとともに、従来の砂ろ過方式に替わり、膜ろ過方式などの新しい水道技術の開発、導入が進展していくものと考えられます。

当社はセラミックスの安全性や耐久性に着目し、1989年からセラミック膜を利用した浄水システムの開発に着手。厚生省(現厚生労働省)のプロジェクト「MAC21計画」(膜利用型水道浄水システム開発研究、1991〜93年度)や「ACT21計画」(高効率浄水技術開発研究、1997〜2001年度)などに参画し、現在は「e-Water」(環境影響低減化浄水技術開発研究、2002〜04年度)で大容量膜ろ過技術の開発に参加しています。

1996年に医薬・食品分野での精密ろ過用途に豊富な実績を持つ当社独自のセラミック膜(直径30mm、全長1,000mm)を応用して、日本初のセラミック膜浄水システムを開発。簡易水道などの小規模浄水場向けに納入してきました。

2000年には浄水システムの大幅なコストダウンと設置スペースの削減を目指して、大型セラミック膜(直径180mm、全長1,000mm)を用いた浄水システムを開発。都市部の中・大規模浄水場向けに受注活動を本格化し、2002年、東京都水道局に国内最大規模(当時)のセラミック膜浄水システムを納入するなどの実績をあげてきました。また、更なる需要の拡大に備えてセラミック膜の量産工場を岐阜県可児郡に建設、新たに開発した1.5Lタイプ(直径180mm、全長1,500mm)もあわせて2003年10月に生産を開始しました。

王子保浄水場膜ろ過ユニット

王子保浄水場膜ろ過ユニット

王子保浄水場膜ろ過棟外観

王子保浄水場膜ろ過棟外観

以上

12時間ルールについて

当ページに掲載されている情報につきましては、証券取引法に定められた「重要事実」が含まれている可能性があります。情報の公開から12時間以内に当社の株式などを売買された場合には、インサイダー取引規制に定められた「第一次情報受領者」として、証券取引法の規定、いわゆる「12時間ルール」に抵触する恐れがありますのでご留意ください。


「ニュース」内メニューです。

ニュース


ページの先頭へ

日本ガイシ株式会社