TOP COMMITMENT

日本ガイシ株式会社代表取締役社長 大島卓

独自の強みを、さらに育む。

日本ガイシグループは創立以来、セラミック技術を活かしたさまざまな製品の開発・販売で事業を拡大してきました。これまでに培ったセラミックスに関する高い技術力や知見、品質は、当社の大きな強みです。世界各国で強化が進む自動車の排ガス規制に対応する自動車排ガス浄化用セラミックスやNOx(窒素酸化物)センサー、またAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の進化に伴い需要が高まっている半導体製造装置用のセラミックスなど、日本ガイシグループのセラミック技術が活躍する分野は多岐に渡ります。2016年度は円高基調と設備投資・開発投資を大幅に増やしたことにより、前年度比減収・減益となりましたが、長期的には新製品の開発や増産などによって売上高と営業利益は右肩上がりに推移していく見通しです。今後も強みを伸ばし、さらなる成長を達成するため、現在、中長期的な競争力を高める「新・ものづくり構造革新」や、売上高に占める新製品比率を30%以上とする「2017 Challenge 30」など、複数の全社プロジェクトを進めています。

トップコミットメント

成長の礎となる、人を育む。

3年前の社長就任以来、事業を拡大し持続的に成長する基盤として、人材育成や働き方改革に注力してきました。若手や女性をはじめ、従業員が仕事へのやりがいを持てる環境、ベテランや中堅も常に前を見て生き生きと働ける企業をつくっていきます。特に女性活躍推進は喫緊の課題と捉え、活躍する機会の提供や長く働き続けるための制度・環境づくりに取り組んでいます。従業員一人ひとりが能力を発揮できる環境を整え、持続的成長を続ける企業を目指します。

持続可能な未来を、育む。

グローバルに事業を展開するにあたっては、国連が採択した「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)などを指標に、幅広く社会課題の解決に貢献することが、重要な社会的責任になると考えています。競争法をはじめとする関係法令の順守や人権の尊重に取り組み、公正な価値観や国際的に通用する判断基準に従って行動することも必要です。製造・販売している製品の多くが社会インフラや環境保全に関わる日本ガイシグループにとって、事業活動と社会課題解決は一体のものです。 これからも、より良い社会環境に資する商品を提供し、新しい価値を創造するために、グループの力を結集して挑戦を続けていきます。

持続的成長のための全社的取り組み

01 既存事業の競争力強化

新・ものづくり構造⾰新

日本ガイシグループは、技術先進性をベースにした製品価値の向上と革新製造プロセスによる生産性向上に取り組んでいます。 中長期的な事業環境を見据え、2020年以降も世界の市場で勝ち抜いていく競争力を確立するために、2014年度から推進している「新・ものづくり構造革新」では、既存設備の利用効率向上にも注力し、新規投資は優先順位をつけて確実な成果につなげます。
当社グループが事業領域とするエネルギー、エコロジー、エレクトロニクスの分野では、社会の要請や技術革新などを背景に事業機会が拡大すると予想されます。こうした状況の下、今後3年間で3,000億円規模の設備投資を実施する予定です。例えば、自動車関連製品については、世界的な需要拡大に対応するために、最新鋭の生産ラインを着実に海外に展開して事業の持続的な成長を目指します。

ポーランド第二工場

02 新製品・新規事業の創出

2017 Challenge 30

日本ガイシグループは売上高に占める新製品の比率を2017年度に30%に引き上げる「2017 challenge 30」を全社目標に掲げて、新製品・新規事業の創出に取り組んでおり、目標を達成できる見通しです。2018年度以降についても新製品売上高比率30%以上を維持する「Keep up 30」を目標に掲げて取り組んでいきます。

新製品売上高比率

新製品の早期事業化

新製品の取り組み例としては、昨年度に「セラミックス電池プロジェクト」を、本年度から新たに「オプト部材プロジェクト」を発足させました。ともに製造技術本部・研究開発本部・事業部・本社部門が連携して製品開発や量産設備開発、顧客開拓に取り組み、新規事業の立ち上げを円滑に進めます。

オプト部材プロジェクト

セラミックス電池プロジェクト

2016年4月、製造技術本部・研究開発本部・事業部・本社部門からなるセラミックス電池プロジェクトを発足。全社を挙げて早期市場投入を進めています。

電力関連事業

セラミックス事業

エレクトロニクス事業

マーケティング・試作機能の強化

社会のニーズを捉えた新製品・新規事業の開発を行うために、マーケティング・試作機能の強化を進めています。2016年度は顧客との接点を増やし、情報交換を活発化しました。また、グループ会社と日本ガイシの事業部・本社が連携した活動を積極的に行いました。

03 グローバル経営の強化

法令順守の徹底

国際的な水準に沿った競争法順守プログラムを実施する体制の下、経営トップからの継続的なメッセージの発信、各国の法制に従い各国言語で編集した「競争法ハンドブック」の活用などにより、国内外グループ会社の役員・従業員を含めて法令順守の徹底を図っています。

本社力アップ

グローバルな事業展開が加速する中、本社部門には高い専門性と高度な戦略性で事業部門をサポートし、日本ガイシグループ全体を支えることが望まれます。徹底した議論を通じグローバルな人材活用や育成、増大する法的リスクへの対応などの具体的なテーマを絞り込んで活動し、世界に通用するグローバル企業を目指します。 また、業務や時間の無駄をなくし、より本質的な業務に注力するための活動に全社で取り組んでいます。

04 ⼈材育成と働き⽅改⾰

人事制度改定

全ての従業員がやりがいをもって働ける企業づくりを目指し、人事制度を改定しました。今後事業をグローバルに展開し新製品・新規事業を創出していくためには、従業員の意欲を高め能力を十分に発揮できる環境づくりが重要です。また、60歳以降も安心して働けるよう、賃金を同等の水準のまま定年年齢を60歳から65歳に引き上げました。