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NAS電池の火災事故に関するご質問(Q&A)(2012年6月11日更新)

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火災事故の概要は?

当社が製造し、三菱マテリアル株式会社(本社:東京都千代田区)筑波製作所殿(茨城県常総市)に設置されている東京電力殿所有の電力貯蔵用NAS(ナトリウム硫黄)電池において、2011年9月21日に火災が発生いたしました。この火災により、屋外の専用パッケージ内に設置されていたNAS電池が焼損いたしました。お客さまの建物・設備への延焼や人身の被害はありませんでした。

火災事故の原因は?(2012年6月11日更新)

危険物保安技術協会殿を事務局とする第三者委員会の検証により妥当であると評価された火災事故の原因は以下の通りです。(図1参照)

  1. 設置されていたNAS電池システムを構成するモジュール電池40台のうちの1台(単電池384本収納)に製造不良の単電池が1本あり、その単電池が破壊して高温の溶融物が流出した。
  2. 溶融物がモジュール電池内のブロック間にある砂層を越えて流出し、隣接するブロックにある単電池との間で短絡(ショート)が発生した。
  3. 短絡した単電池間にヒューズが設置されていなかったため、短絡電流が継続的に流れて発熱したことで多数の単電池が破壊して火災が発生し、当該モジュール電池全体に延焼拡大した。
  4. 当該モジュール電池1台の燃焼により、火炎と高温の溶融物が上段と下段に設置されていた他のモジュール電池内の単電池容器を溶解させ、さらに延焼拡大した。

図1 火災の原因

単電池の製造不良の原因は特定できたのか?(2012年6月11日追加)

火災が発生したモジュール電池は完全に焼失しており、製造不良の原因は特定できませんでした。延焼を免れたモジュール電池や同じ生産ロットの単電池の調査結果からは、製造不良や設計上の不具合は見つかっておりません。

事故当時のデータ解析や多数の実験結果からの知見により、工程内で何らかの異物が混入するなど、安全機構に関わる部品が設計範囲を逸脱して不具合が重畳したと推定しております。

どのような対策をとるのか?(2012年6月11日追加)

第三者委員会による検証結果を踏まえて消防庁殿と協議を行い、以下の安全強化対策を自主的に実施することを決定いたしました。

1)モジュール電池の延焼防止対策(図2参照)
  1. 短絡電流による火災の発生を防止するため、モジュール電池内の単電池間にヒューズを追加する。
  2. 流出した溶融物による短絡電流の発生を防止するため、モジュール電池内のブロック間を隔てる短絡防止板を設置する。
  3. 他のモジュール電池への延焼拡大を防止するため、上下のモジュール電池の間に延焼防止板を設置する。

図2 延焼防止対策

2)その他の安全強化対策
  1. 火災発生を早期に発見するための監視体制の強化
  2. 火災発生に備えた消火設備と防火備品の設置および消火体制の整備
  3. 火災発生に備えた避難経路の策定と誘導体制の整備
過去にも火災事故はあったのか?

株式会社高岳製作所(本社:東京都中央区)小山工場殿(栃木県小山市)で2010年2月15日に発生いたしました。このNAS電池は高出力タイプの初期型で、高出力を得るためにモジュール電池内の全ての単電池を直列に接続したタイプでした。今回火災事故を起こしたNAS電池は標準タイプであり、タイプは異なりますが、お客さまに設置されているNAS電池で発生した2回目の火災事故であり、当社としては重大な事態と受け止めております。また、2005年2月には当社のNAS電池工場(愛知県小牧市)で火災が発生しております。これは検査のために、通常運転中にはかかり得ない高電圧をかけている際に発生したものです。

設置されているNAS電池に対する処置は?(2012年6月11日更新)

当社では火災事故発生以降、ほぼ全てのお客さまに運転停止や運転制限をお願いしておりましたが、今後、設置箇所を管轄する消防当局殿のご指導を仰ぎながら、設置状況に応じた安全強化対策を早期に実施し、運転を再開できるように努めてまいります。

少しでも多くのお客さまがNAS電池を夏期対策に使用していただけるように優先して取り組み、2012年度中の完了を目指しております。

市場でどれぐらいのNAS電池が使われているのか?

2011年3月末時点で、国内と海外5カ国(アメリカ、アラブ首長国連邦、フランス、ドイツ、イギリス)で合わせて174カ所、305,000kWのNAS電池が使われております。


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