C1[シー・ワン]ファインセラミックフィルター採用 次世代浄水器
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特集C1が紹介する「C1と水」に関する世界遺産の旅をご案内します。

"世界遺産"シリーズ1 屋久島紀行

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コケの上で生えた種子が、大樹へと成長していく 。

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屋久島は「石」の島である。「土」と呼べる部分はあまりない。
不毛になりかねない大地に、これだけ深い「森」がある訳は、たぶん雨である。常に水分が供給されるから、硬い花崗岩にコケが生え「杉」は根を張ることができるのだろう。
「根」はやがて石を包み込み、少しずつ砕きながら消化していく。
だからこの雨は木々を潤すためでなく、石を砕くために降っているのだ。

叩きつける雨の中で杉を見上げていると、ガイドのH君がそっとカップを差し出してくれた。
沢で汲んだばかりの水で、インスタントのみそ汁を作ってくれたのだ。雨の日の山歩きに、温かい飲み物ほどほっとするものはない。うまい。
「縄文杉は、実は落ちこぼれだったんですよ」
「……」

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「利用しやすい木は、皆切られてしまったんです。今残っているのは、人間に利用価値がないと判断された木ばかりです」
「道理で」と思った。屋久島で名だたる大木は、どの木もどの木も一癖ある。
失礼、一癖なんてものじゃない。百癖もありそうな面構えである。
ねじれて、よじれて、くっついて、朽ちて芽生えて、穴があいて再生し……
計り知れないほどの苦難を乗り越え、今なお石を喰らいながら断固そこに立っている。樹齢や大きさでなく、屈強な生命力が見る人を感動させるのだ、と思う。
雨の日に来てよかったな、とつぶやいたら、 「たいてい雨ですよ」と笑われてしまった。