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2010年12月16日
日本ガイシ株式会社

水分離溶剤回収システムを開発

酸性液の処理も可能な世界初の水分離膜

日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)は、酸性液でも処理可能な水分離溶剤回収システムを開発しました。1ナノメートル(10億分の1メートル)以下(サブナノ)の細孔径を持つ世界最大のセラミック製分離膜を使用し、溶剤からの効率的な水分離を可能にしました。

溶剤回収システムには、1ナノメートル以下の細孔径を持ち、分子レベルの分離が可能な世界最大のセラミック製分離膜を使用しています。水分離膜は、直径180ミリメートル、全長1000ミリメートルの円柱状のセラミック製基材を貫通するように内径2.5ミリメートルのセル約2000本を配置したハニカム(蜂の巣)状の構造で、1本当たりの膜面積は15m2です。水分子をふるい分ける炭素素材の薄膜を独自の技術でセル内面に形成しています。

溶剤からの水分離は現在、蒸留方式が主流ですが、液を高温に加熱するため膨大な加熱エネルギーを要する上、大型設備となるため広い設置面積が必要です。当社が開発した溶剤回収システムでは液への若干の加温で処理できるため、エネルギー費とCO2発生量を蒸留方式に比べて10分の1から2分の1に削減できます。さらに、膜1本当たりのろ過面積が大きいため設備の設置面積もほぼ半減できます。

溶剤回収の水分離膜としては高分子材料やゼオライト質のものがありますが、水分が多い液や酸性、アルカリ性の液では使用できないなど使用条件に制約があります。当社が開発したセラミック製分離膜は、溶剤や酸、アルカリなどに対する耐食性が高く、幅広い水分やpHの範囲で使用でき、1ナノメートル以下の細孔径を持つ膜としては世界で初めて酸性液の処理を可能にしました。

現在、酢酸などの酸性液からの酸回収、水溶性塗料廃液などの溶剤含有廃液やVOC(揮発性有機化合物)溶剤の水分離減容化の実証試験を行っており、2011年度に1号機の販売を予定しています。各種廃液の減容化システムを足がかりに、さまざまな用途に拡販し、2015年度には50億円の売り上げを目指します。

セラミック製分離膜の特長

  1. 膜分離の過程で使用される溶剤、酸、アルカリなどに対して耐食性が高い。
  2. 耐熱性に優れ、高温での用途に適する。
  3. 耐圧性に優れ、高圧での使用も可能。
  4. 膜破断がないため信頼性が高い。
  5. 膜1本当たりのろ過面積が大きく設備全体のコンパクト化が可能。

水分離溶剤回収システムの用途

実証試験中の酢酸濃縮、水溶性塗料廃液脱水、VOC溶剤の脱水用途を足がかりに下記の溶液、分野での拡販を目指す。

  • 溶液:カルボン酸類、アルコール類、エステル類、ケトン類などの溶剤全般
  • 分野:化学、石油化学、医薬、農薬、電気、電子、印刷など

写真

水分離溶剤回収システム

水分離溶剤回収システム

セラミック製分離膜エレメント

セラミック製分離膜エレメント

以上


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