日本ガイシ株式会社
EDFエナジー
2010年02月09日
日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)とEDFエナジー(EDF Energy、本社:英ロンドン)は、株式会社明電舎(社長:稲村純三、本社:東京都品川区)、日本風力開発株式会社(社長:塚脇正幸、本社:東京都港区)とともに、大容量のNAS(ナトリウム硫黄)電池を用いて英国内で電力需給調整(アンシラリー)サービスを提供することに基本合意しました。
大容量のNAS電池は、世界各地で電力負荷の平準化、再生可能エネルギーや電力系統システムの安定化などのさまざまな用途で利用されており、今後ますます拡大していきます。
まずデモンストレーションプロジェクトの立ち上げに取り組み、さらにより大規模なNAS電池のアンシラリーサービスへの適用を目指します。
アンシラリーサービスとは、電力系統を安定化するために発電会社が系統管理者に提供する需給調整サービスのこと。英国では発電・送電・配電会社が分割されており、需給バランスを保つための電力が市場で売買されている。系統管理者は系統の安定を確保するために、発電事業者や電力利用者に対価を払ってアンシラリーサービスを受けている。EUはCO2排出削減のために化石燃料で発電された電力の供給量を制限しているため、不安定な再生可能エネルギーの供給量が増えており、系統を安定化する新たな技術が求められている。このようなニーズに応えるため、日本ガイシとEDFエナジーは共同で、充放電の応答速度が非常に速いというNAS電池の優位性を生かしたアンシラリーサービスの提供を検討している。
NAS電池は10MW(メガワット)~100MW規模の大容量化が可能。世界中で300MW以上が設置され稼働しており、その信頼性と安全性は立証されている。
EDFエナジーは英国の大手電力会社の一つ。英国最大の発電事業者で、低炭素電力発電の最大手である。環境と社会へのコミットメントに基づいて、他の英電力会社よりも高い目標を掲げて取り組んでいる。原子力、石炭、ガス、コンバインドサイクル、風力発電などを組み合わせて、英国内の電力の約5分の1を発電している。自社の配電網を通じて人口の4分の1に提供し、550万の企業や住民にガスと電力を供給している。ロンドンの4つの空港や英仏海峡トンネル鉄道路線などの国家的インフラプロジェクトで電力管理を任されている。最近、英国で新たに4つの原子力発電所を建設する計画を発表した。2009年にブリティッシュ・エナジー社と合併し、従業員は現在、英国全土で約2万人にのぼる。EDFエナジーは欧州最大の電力会社、EDF(フランス電力公社)のグループに属している。EDFは2012年のロンドン・オリンピックとパラリンピックのオフィシャルパートナーである。
日本ガイシは100万ボルト級の送変電用がいしも手掛ける世界最大のがいしメーカーで、90年以上の歴史を持つ。自動車排ガス浄化用のセラミック製触媒担体(ハニセラム)とディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)の世界大手の1社でもある。NAS電池は事業化に20年を要し、日本ガイシだけが生産している。仏EDFエネルジー・ヌーヴェル社に150MW、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビに300MWを、この先5年間にわたり供給するという大型契約を結んでいる。
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