クロコくんが日本ガイシのセラミックスをご紹介

INTERVIEW 04

電子材料の研究で、
世界の便利を支えつづけるクロコ。
研究開発本部 機能材料プロジェクト 主任 
横井 美典

スマートフォンに搭載されている電子デバイスのための基板「SAWフィルター用複合ウエハー」の研究を行ってきた横井美典。現在はチップ型のセラミックス二次電池の開発に取り組んでいる。スマートフォンの通話品質の向上や、ウエアラブル端末などの進化に貢献する先端技術の開発に携わり、便利な暮らしを支えていくクロコだ。

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クロコ
あたりまえの中に、すごい技術がつまってる。

狙った周波数の電波だけを通すことで、スマートフォンの通話や通信の精度を上げるのが「SAWフィルター」の役割。日本ガイシでは、そのSAWフィルターに使われる基板(ウエハー)の研究開発を行ってきました。単結晶の圧電材料を使っていた従来のSAWフィルターは「温度変化で収縮するため、ノイズが発生してしまう」という弱点がありました。日本ガイシは圧電材料の結晶にシリコンを貼り合わせる「複合ウエハー」を世界ではじめて製品化することに成功し、その弱点を克服しています。
ふだんの生活のなかで「スマホって、いったいどうやって動いてるんだろう?」なんて気にせず、あたりまえのように使っていると思うのですが、そのあたりまえの中には、実はすごい技術がつまっています。私は複合ウエハーの研究を通して「あたりまえだけど便利な世の中」を支える仕事に携わったことに誇りを感じています。

真似のできない、日本ガイシのものづくり。

日本ガイシには、できあがったものを見ても「いったいどうやって作ったのか?」がわかりにくい製品がとても多いと感じます。私が携わっている複合ウエハーも完成品を検査すれば「決められた数ミクロン〜数十ミクロンの厚みにきちんと研磨されている」「結晶とシリコンの接合部に異物が入っていない」というのはわかるのですが、どのように作られたかを逆算するのは難しいと思います。そのように他社に真似されにくいものづくりができることが、日本ガイシの大きな強みです。
その日本ガイシの強みの源となっているのが、これまでに受け継がれ、蓄積されてきた技術とノウハウだと私は思っています。複合ウエハーにしても、過去に事業化が見送られた製品の「研磨」の技術が、今の製品づくりにつながっています。事業化されなかった技術、うまくいかなかった研究は無駄ではなく、その蓄積が次のものづくりにきちんと活かされています。

ものづくりは、もっと身近なもの。

日本ガイシは、セラミックの技術を通じて環境に貢献している製品を数多く生み出している企業です。現在携わっている仕事は間接的な意味では環境にも貢献しているのですが、どちらかというと「世の中をより便利にする」仕事。今後は、より直接的に地球環境に貢献できるものづくりに携わっていけたらいいなと考えています。
また、私は日本ガイシという「ものづくりの会社」で働いてはいますが、「特別な仕事をしている」という認識はありません。「ものづくり」というと「ある製品をつくること」と考えがちですが、実はもっと身近なもので、そのベースは子どもの頃にみなさんが体験する「泥だんご」にあると思っています。つまり、人間は本質的にものをつくることが大好きで、職業によってつくるものは違うけれど、そのマインドに大きな違いはないと思うのです。そんなフラットな気持ちで、今後も、世の中に役立つセラミックスの研究を続けていきたいと考えています。

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